夜神楽とは、里ごとに氏神(うじがみ)様を神楽宿と呼ばれる民家や公民館にお招きし、 夜を徹して三十三番の神楽を一晩かけて奉納する、昔からの神事です。
例祭日(れいさいび)は集落によって異なり、毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、町内二十の集落で奉納されます。
夜神楽は神事となりますので、細心のマナーを守ってご覧いただくようお願い申し上げます。
※夜神楽は期間限定となります。365日、毎晩お楽しみいただける「高千穂神楽」もございます。
各集落の夜神楽は天照大神(あまてらすおおみかみ)をはじめ、
日本の神話や伝説の中に登場する神々が総出演します。
夜を徹して三十三番の神楽を奉納する「高千穂の夜神楽」は、昭和53(1978)年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
高千穂の里人が祀る神様の中心は、荒神様と呼ばれる山の神と、五穀豊穣をもたらす水源の神。
それは山から降臨し、里人と共に舞い遊び、別れを惜しんで帰られる神であり、里人を守護する神でもあります。
各集落では舞う順番などが前後したり、題目が変わったり、それぞれの集落で舞いものが異なります。同じ夜神楽でも違った趣があり、いくつかの夜神楽を見るのもまた違った面白さがあります。
一番から七番までをよど七番(よどななばん)と呼び、普通にはこの七番で願成就となります。
このよど七番では神々が天孫降臨(てんそんこうりん)の場を固めて国造りをしたことを表しており、中でも、
一般には神降(かみおろし)・鎮守(ちんじゅ)・杉登(すぎのぼり)の三つを指す「式三番」は一番重要で、
必ず舞います。
また、よど七番が終わった後も、安産祈願の舞や、厄難を払う舞、豊作を祈る舞など様々な舞が続きます。
夜明け頃に行われる岩戸五番(里によっては六~七番あることもあります)は、夜神楽の中でも大変人気のある舞です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れられてしまった折に、 岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が調子面白く舞ったことにより、神々が大笑いし、 不審に思った天照大神が姿を表したという日本神話が題材にされております。
神楽は各集落ごとに民家や公民館でとり行われます。ここを神楽宿(かぐらやど)と呼び、毎年変わっていきます。
夜神楽の日程は下記のバナーをクリックしてください。
※場所日程等のお問い合わせは2週間ほど前にいただけると確実です。
- 高千穂町観光協会
※毎晩奉納の高千穂神楽について - TEL 0982-73-1213(休日・祝祭日も可)
観光協会へメールでお問い合わせ
- 高千穂町企画観光課
※夜神楽日程表について - TEL 0982-73-1212
- 高千穂町観光協会(宿泊関係)
- TEL 0982-73-1800
高千穂神社では多くの方に夜神楽の文化に触れて頂きたいと、
夜神楽の一部を抜粋した「高千穂神楽」を365日毎晩、奉納しています。
本来は夜を徹し舞う夜神楽ですが、抜粋した四番のみを舞い、約1時間だけ神楽の楽しさ、文化に触れていただきます。
神々との時間を楽しむ文化をぜひ体験してみてください。